第2回 「WCPFC(中西部太平洋マグロ委)への貢献強化を(中)」

 WCPFCの事務局には、局長のライト氏(豪州人)以下、会計、科学担当、オブザーバー担当、遵守担当、

それと、受付けと事務担当の女性を含め総勢10名足らずが勤務している。新しい事務局の建物はできて

いるが(中国が資金を提供して作った素晴らしい2階建ての建物で、部屋数は、30はある。ポンペイでも随

一の近代的ビルであろう)、まだ使えないので、狭い事務所を借りている。これにあと、ITの専門化が来る予

定だから、窮屈このうえない。

  トイレは1個しかないから、男女兼用である。年寄りが結構いるから(ちなみに小生は最高齢)、頻繁に使

うので、長いのがいるとイライラして外で足踏みして順番を待っている。みんな気のいい連中で、屈託がな

い。停電が時々あるのもご愛嬌で、きょうは仕事を早めに止める事になるかなと思うと、不思議に回復す

る。幸い、念願の新事務局の会所開きが、本年9月末に執り行われることになったそうである。

 この開所式では、地元の有力者や酋長らを招待して、おそらく、南太平洋でなじみの豚やパンの実、タロ

芋などをバナナの葉などで包んで、暑く熱した石の上に並べて作る蒸し焼き料理(当地ではウム料理とい

う)などが出るのではないかと皆、期待している。ただし、遵守委員会開催中にやるので、ご馳走なしで、事

務的にやるのかもしれない。

 この事務局の特徴といえば、事務局の委員会実務への積極的な参加が挙げられよう。科学委員会や年

次会議にも多くの情報論文を出す。事務局長は大抵いちばんに出勤し、率先して情報を分析し、資源評価

を委託している研究機関の科学者達とも論議し、種々の科学的・社会経済的論点について、加盟国の理解

を深めるために関連情報をいくつも流す。

 情報交換や論議のために関連の国際機関やメンバー国への出張も多く私の滞在した3ヶ月の間に、事務

局にいたのは半分程度である。もっとも、この時期は忙しい時期であったので、特別のことではないかもし

れない。事務局長が勉強家で、精力的に活動を行うことには目を見張る。

 このような事務局のかかわりについて、やりすぎだという意見がメンバー国から出たりする。事務局は中

立公正でなければならない。事務局からの情報が、例え大方の意見を反映しているとしても、当然それに対

して異なった意見もあるわけである。また、事務局から発信される情報は影響力大きいので、慎重のうえに

も慎重を期さなければならない、ということが、やりすぎだとする意見の根拠であろう。この件については、

賛否両論があろうが、今後どのような変遷をたどるかを見守りたい。