『山は富士、魚はマグロ、家庭の魚食力をつけよう』


 

このコーナーを読んでくださっている皆様へ。

まいど、ウエカツ水産です。ご無沙汰しておりまっす。
皆さんご周知のとおり、震災や原発の影響は、魚食そのものだけでなく、ひいては日本全土の経済を揺るがしております。
前回いただいたメッセージのように、役に立ちたいが自分に何ができるのか、居ながらにしてやきもきしておられる方々、多数おられることでしょう。

20余日が経過し、被災した浜で一部漁船が残ったところは既に漁に出かけ、水揚げをしているとの報道も聞いておられると思いますが、いかんせん、当然のことながら流通のしくみが壊れていますから、十分な稼ぎとはなりにくい。そこに追い討ちをかけるように、停電や原発の影響によって、飲食店のお客が減っており、自粛ムードによって多くの予約がキャンセルされ、結果として、東の消費地市場である築地では、例年の8割減にサカナや野菜の売れ行きが低迷という事態です。

よろしいですか。
まだまだだけれども、これから被災地は復興期に入ろうとしている。おそらく数年で再びサカナを獲り始める。
まさにそのとき、私たちが今まで以上に魚食から遠ざかっていたらどうなるでしょうか。消費地市場や飲食店や小売店こそが、将来復興した被災地生産者の受け皿です。活力を弱めては、いけない。

そもそも、節電は当たり前。むやみにガソリン使わんのも当たり前。状況を冷静に判断してむやみな買占めなどしないことも、災害や原発がなくたって当たり前のことでしょう。
で、一方、被災もしていないのに、なんとなく自粛ムードだけが広がって、なんとなく外で金を使わないという状態にあるわけですが、そこはメリハリつけた賢い金の使い方をしましょうよ。金を溜め込んでいたって、死ぬときは死ぬんです。使わずに食わずに死ぬくらいなら、使える人は、今こそ、きっちり使うときだと思いますが、いかがでしょうか。

それが、復興を目指す被災地を国民が支えるということです。『買って・食って・支える』。その覚悟を私たち消費地が崩さず継続していくならば、必ずや日本の魚食や被災地の漁業はよみがえります。大丈夫。
なぜなら、我々人間が生き物である以上、自分の国土の範囲で食っていくのが基本であって、すなわち食こそが国民であり、国のありようそのものだからです。今、皆さんにお願いしたいことは、被災地復興の状況やモニタリングの数値を注視しつつ、過度な敬遠はしない、ということです。漠然とした不安は、個々の心の中で増殖していきます。そのような自分の内部に流されぬ、賢明なる消費をしていこうではありませんか。

さて、わたくしウエカツ、4月に異動がありました。
今度の肩書きは、『水産庁 増殖推進部研究課 普及・育成班 情報技術企画官(加工流通課併任)』、というものです。

して、そのミッションは、、、

現場の漁業士会や漁業婦人部の活動を支援・普及・育成・広報。そして流通課併任のそのココロは、生産者だけでなく、流通や消費者に対しても魚食普及や活動支援、人材育成などをせよ、とのお達しです。つまり、これまでやってきたことを、更に更に強化してやれるという、まさに野戦を得意とする僕にはうってつけの職。大変ありがたいことであります。

ということですから、このたびの被災復興に対しても、不退転の覚悟で、やりますよ〜。
長期戦になりそうです。サカナと人、人と人、役所と国民をつなげ、民による民の支援体制をつくっていきましょう。これ、すなわち国力です。

構想は大きく、やることは地道に。
手始めの第一弾は、、、
築地を舞台に、生産・流通・飲食・小売などが、がっちりスクラム組んで、サカナだけじゃなく野菜や米も手を取り合って『買って・食って・支える被災地へのエール、築地大祭(仮)』の開催へ向けて仕掛け中。開催は、追ってお知らせ。

改めて皆さん、ご協力、引き続きヨロシク!!!