不買指導対象の前歴FOC中国船名等を公表  
 前歴カンボジア、フィリピンの2隻=水産庁
前歴FOCのパナマ船、ICCATで問題に

 水産庁は23日、農林水産省のインターネット・ホームページで公開した今年5月1日から15日にかけて受付分の「便宜置籍漁船(FOC)が漁獲したまぐろ類の輸入情報」のなかで、前歴便宜置籍漁船の中国船名、輸入業者名、販売先などを公表し、不買指導の対象船であることを明らかにした。
前歴FOC中国船は、天祥8と天祥328の2隻。天祥8は前国籍:カンボジア、前船名:BENNYNO.78で、(有)徳昌が輸入、その販売先は丸文水産。天祥328は前国籍:フィリピン、前船名:JEFFREY NO.328。
前歴FOC中国船のうち1隻が1日と8日の両日に分けて報告したため隻数は22隻で、船籍国別の内訳は▽バヌアツ 8隻▽ベリーズ 6隻▽中国 2隻▽赤道ギニア 2隻▽ホンジュラス 1隻▽パナマ 1隻▽セントビンセント 1隻▽セイシェル 1隻となっている。
8隻のバヌアツ籍船のうち、4隻は日台行動計画に基づくスクラップまたは台湾籍化の参加船だが、残る4隻は不買指導の対象船。TUNAGO NO.31、NO.32、NO.51、NO.52で、太平洋において漁獲したバチ、キハダ、カジキを信興企業が輸入した。これらは転載漁獲物で運搬船 YAKUSHIMA(運搬船会社:(株)MRS)が搬送した。
とくに問題なのはパナマ籍船:APOLO 2。中国船と同様に前歴FOC船であり、前国籍:ベリーズ、前船名:YI CHUN NO.232。パナマは、大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)においてホンジュラス、ベリーズとともにクロマグロ保存管理措置を損ねる非加盟国に特定され、便宜置籍漁船の受入れを改善するよう求められた。その後、改善努力が認められ貿易制裁措置の解除を受け、ICCATにも加盟した。こうした経緯をもつパナマが前歴FOC船を受入れていたことは、今後、大きな問題になるのは必至と見られる。

日刊かつお・まぐろ通信(平成13年5月24日)

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