世界まぐろ延縄漁業会議について
           (共同宣言の採択)

 

世界まぐろ延縄漁業会議(WTLFC)が8月26日、27日の両日、東京都港区
の虎ノ門パストラルで開催され、世界のまぐろ延縄漁業団体(OPRT加 盟の
日本、台湾、韓国、フィリピン、インドネシア及び中国)とこれら各国・ 地域の
政府が一堂に会し、活発な意見交換を行った。  

会議において関係者は、相互に協力・連携しながら、自らの操業の正当性を
国際的にアピールしていくと同時に、責任あるまぐろ漁業の一層の推進に取り
組んでいくことを確認し共同宣言を採択した。

 

                  共 同 宣 言

              世界まぐろ延縄漁業会議
                    東京

              2003年8月26−27日  

責任あるまぐろ延縄漁業を推進するとともに、関連する国際法に従って世界の
まぐろ資源の持続的利用を図るため、世界まぐろ延縄漁業会議(WTLFC)の
参加者は、連携・協力しながら、次の行動をとることを宣言することに合意した。

1.関連するまぐろ類資源の現況を踏まえ、関連するまぐろ地域漁業管理機関
  で適切な保存管理措置が確立・実施されるよう、働きかけを行う。

2.グローバルかつ持続的ベースで、まぐろ延縄漁業の漁獲能力を制限するため、
  各々が、また、共同で、効果的な措置を講じる。

3.大型まぐろまき網漁船の隻数及び漁獲能力の急激な増加に対し、懸念を
  表明する。

4.関連する国際的なまぐろ類の保存管理措置の遵守を確保し、報告された
  漁獲 データの検証を行うため、陸揚げ及び統計証明書に係るデータ・情報の
  円滑かつタイムリーな交換を更に推進する。

5.ポジティブリスト対策を完全かつ円滑に実施し、残存するIUU大型まぐろ延縄
  漁船を廃絶する。また、これに関連して、データや情報の交換を行うとともに、
  それぞれの居住者と漁船がIUU漁業に関与しないよう、居住者とまぐろ延縄
  漁船の売買を効果的にコントロールする。

6.海亀や海鳥の偶発的漁獲及びサメの混獲に関しては、継続的に下記について
  共同して取り組む。
   −データの収集
   −将来的な機械オブザーバーの使用の可能性を含む、オブサーバー
     プログラムの改善。
   −これらの偶発的漁獲や混獲を最小限にするための道具や技術の研究と利用。
   −関連する国際機関への上記取組みの結果の報告。

7.正当な漁業活動を攻撃する偏見のかかった非科学的な非難に対しては、関連
  するあらゆる国際的な場において、一致した声を上げる。

8.このような協力への参加に当たって、他国や関連する国際機関からの支援
  を求めている途上国の困難性 を考慮する。

9.この協力的取り組みの進展について検討するため、定期的に協議をもつ。

10.まぐろ延縄漁業を有する他の国に対し、会議の結果を通知し、今後の会議への
  参加を呼びかける。


注:この宣言は、1982年の国連海洋法条約に規定されている各国の主権及び
   管轄権を侵害するものではない。

 

                                            

以上  

OPRT通信 (平成15年9月2日)

 

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